「薄さ」に定評のあるMATECHさんから販売されているワイヤレス型モバイルバッテリーの中で最も薄い「モバイルバッテリー」を購入しました。
「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」は6.9mmの驚異的な薄さが特徴のモバイルバッテリーです。
Qi2には非対応でiPhoneは急速充電することはできませんが
- パススルー充電
- USB-Cケーブルとワイヤレスを使った2台同時充電
- Wake-Up機能(装着しただけで充電開始する機能)
を備えています。
ということで、「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」を実際に使用した感想・レビューをお伝えしたいと思います。


デスクワーク歴8年、中学生の時からお金があればガジェットを買い集めてきたエムログが描いた記事です。
【MagOn Ultra Slim 5000】外観・仕様・同梱物



製品名 | MagOn Ultra Slim 5000 |
---|---|
サイズ | 約102.6 x 68 x 6.9mm |
重量 | 約110g |
充電容量 | 5,000mAh |
充電出力 | USB-C 20W ワイヤレス Android:15W iPhone:7.5W |
合計出力 | 15W USB-C:最大10W ワイヤレス:最大5W |
Qi2 | 非対応 |
出力ポート | USB-C ×1 |
入力ポート | USB-C ×1 |
入力出力 | 18W |
製品情報から読み取れることは、次のとおり。
- スマホ約1回分の充電が可能
- USB-Cケーブルを使えば20Wでスマホを急速充電できる
- ワイヤレスでのiPhoneは急速充電できないが、Androidスマホなら急速充電できる
- ワイヤレスとケーブルを使って2台同時充電が可能
では外観を見ていきましょう。



表面はマット加工で触り心地の良い質感になっています。カードケースや名刺入れのようなサイズ感です。



背面にはワイヤレス充電をするためのポートが付いています。これはQi2には非対応なので、iPhoneには急速充電できません。



PSEマークも記載されています。安全性の品質も問題ないようですね。



底面にはUSB-Cポートがあります。このポートを使って
- モバイルバッテリー自体を充電
- モバイルバッテリーからスマホなどを充電
できます。



僕は「iPhone12mini」にレザーの純正カバーを付けて生活しています。これにモバイルバッテリを付けた状態が上の写真です。スマホの半分くらいの薄さです。



こちらはモバイルバッテリーを付けたスマホを正面・背面から見た写真です。iPhone12miniだと少しはみ出るようですね。
使用中の見た目が気になるという方はご注意ください。



「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」の側面にはボタンがあって、このボタンを押すとモバイルバッテリー表面にあるインジケーターが点灯し、充電残量を確認することができます。



同梱物は
- 本体
- USB-A to Cケーブル
- 取扱説明書
の3つです。充電器がないのでご注意ください。18W出力可能な充電器があれば十分です。
注意すべきは「USB-A to Cケーブル」です。
- モバイルバッテリーのポートはUSB-C
- スマホのポートは「Lightning」か「USB-C」ポート
なので、「モバイルバッテリー」+「同梱のケーブル」+「スマホ」の組み合わせで充電することはできません。
ケーブルを使って充電したい場合は、「USB-C to Cケーブル」もしくは「USB-C to Lightning」を用意してください。



重量は108.69gで表記の110gとは1.31gの誤差でした。



【MagOn Ultra Slim 5000】レビュー
では本題です。「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」をレビューしていきます。




次のポイントについて確認していきます。
- 充電出力の検証
- この「薄さ」は本当に「使いやすさ」に貢献しているのか
- パススルー充電でも出力が落ちない??
- 充電中のモバイルバッテリーは熱くなる??
- 革好きでも惚れる洗練されたデザイン
充電出力の検証
検証するのは次の5点です。
- スマホ使用中もワイヤレス充電で充電が貯まるのか?
- USB-C単ポートによる充電出力は?
- USB-Cポートとワイヤレスの2台同時充電での出力は?
- モバイルバッテリーへの充電出力は?
- パススルー充電でのワイヤレス充電力は?
スマホ使用中もワイヤレス充電で充電が貯まるのか?
まずは、ワイヤレス充電の速度を検証します。製品情報では「7.5W出力」と記載されていますが、使用感を確認していきます。
ここで確認するのは、次の2つです。
- スマホを使用していない時にどれくらい充電できるのか
- スマホを使用しながら充電できるのか
検証の条件は
- 使用しているスマホは「iPhone12mini」
- スマホの用途は「YouTubeの動画を音量50%で視聴」
です。
未使用時 | 使用時 | |
---|---|---|
充電開始時 | 30% | 30% |
30分後 | 65% | 57% |
差 | 35% | 27% |
スマホ使用時も充電は貯まっているので「合格点」です。
USB-C単ポートによる充電出力



USB-C単ポートの出力を確認したら13Wでした。iPhoneであれば急速充電できますね。
USB-Cポートとワイヤレスの2台同時充電での出力



2台同時充電時のUSB-Cでの充電出力は13Wでした。単ポートでの出力と変わりありません。
ワイヤレス充電は出力を計測できないので、30分充電した時にどれくらい充電が貯まるかを確認していきます。
ワイヤレス 1台充電 | 2台同時充電 | |
---|---|---|
充電開始時 | 30% | 30% |
30分後 | 65% | 56% |
差 | 35% | 26% |
結果、2台同時充電するとワイヤレスでの充電スピードは落ちるようです。
モバイルバッテリーへの充電出力



18Wで充電できています。仕様と同じ出力ですね。
パススルー充電でのワイヤレス充電



MATECHのモバイルバッテリーは、パススルー充電に対応しています。
パススルー充電は、「モバイルバッテリーを充電しながら、スマホなどのデバイスを充電できる機能」です。
「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」を充電するにはUSB-Cポートを使うので、パススルー充電できるのはワイヤレス充電のみです。
なので
- パススルー充電なし
- パススルー充電あり
でスマホをワイヤレス充電した時の、充電量を比較します。




モバイルバッテリーのバッテリー残量が25%程度で検証しています。
パススルーなし ワイヤレス | パススルー充電 ワイヤレス | |
---|---|---|
充電開始時 | 30% | 30% |
30分後 | 65% | 56% |
差 | 35% | 26% |
結論「パススルー充電時の方が充電速度が落ちる」ようです。
この「薄さ」は本当に「使いやすさ」に貢献しているのか



- 薄くて軽いこと
- 磁力が強いこと
- iPhoneの横幅に収まること
これら3つのおかげで、使用感はかなり良いなと感じます。
まず、ワイヤレス充電中にスマホをポケットに入れやすいです。
これまで使っていた「Moft」さんのモバイルバッテリーだと太くてポケットに入れづらかったのですが、カードケースばりに薄いのでストレスを感じず収納することができました。
また、ポケットに入れた後も快適で「嵩張らない」です。写真のように、ポケットに入れた時の見た目も少し変わりますし、違和感が少なくストレスが軽減されます。



また、ポケットに入れて歩いていても「モバイルバッテリーがスマホから外れている」ということはありませんでした。
モバイルバッテリーによっては雑に扱うと「装着していたモバイルバッテリーが外れて充電できていない」なんてことがあったりしますが、「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」は
- マグネットが強力
- モバイルバッテリーが薄い
ので、「外れるかも」と思うことすらありませんでした。
薄くて平べったい形状なので、モバイルバッテリーに力が加わりにくく、ポケットに入れている時も、スマホを操作している時も、「モバイルバッテリーは外れない」という安心感が出るのかなと思います。
充電中のモバイルバッテリーは熱くなる??
ワイヤレス充電モバイルバッテリーはスマホに装着してそのままポケットに入れることができます。
ただ、モバイルバッテリーは充電中にどうしても熱を持ってしまいます。あまりに熱くなってしまうと不快なので、「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」がどれくらい熱くなるのか検証します。
- 充電前の表面温度:22.3℃
- 30分充電後の表面温度:35.6℃
ワイヤレスで30分充電したら35.6℃まで上昇しました。
不快感はありませんが、「暖かくなってるな…」と実感するレベルで熱さを感じます。ただ、ポケットに入れている時には熱さは感じませんでした。






革好きでも惚れる洗練されたデザイン






僕は革製品が好きで、MATECHさんから販売されているモバイルバッテリーの中ではMagon Air 5000がツボだったんですけど
実際にMagOn Ultra Slim 5000が届いてビックリ。めっちゃカッコイイじゃん!となりました。こっちの方が好きかもしれません(笑)
外観の好きなポイントは
- 製品背面のロゴと製品名がおしゃれでカッコイイ
- バッテリー残量を表示するインジケーターの色合いがカッコイイ
- モバイルバッテリーの材質が上記2つとマッチしている
とこんな感じ。




シンプルで機械的なデザインに惚れちゃいました!
【MagOn Ultra Slim 5000】と似た商品を紹介
「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」は「薄くて軽い」のが強みのワイヤレス型モバイルバッテリーだということはわかっていただけたと思いますが、購入する前に類似品も確認しておきましょう。
一覧表をご覧ください。
![]() ![]() ![]() MagOn Ultra Slim | ![]() ![]() ![]() MagOn Blade 5000 | ![]() ![]() ![]() MagOn Blade 10000 | ![]() ![]() ![]() Uno 5000mAh | ![]() ![]() ![]() 622 Magnetic Battery | |
---|---|---|---|---|---|
メーカー | MATECH | MATECH | MATECH | UGREEN | Anker |
ワイヤレス 充電出力 | 7.5W | 15W | 15W | 7.5W | 7.5W |
充電容量 | 5000mAh | 5000mAh | 10000mAh | 5000mAh | 5000mAh |
Qi2 | Qi | 対応 | 対応 | Qi | Qi |
ディスプレイ | × | × | × | 対応 | × |
ポート数 | ワイヤレス×1 USB-C×1 | ワイヤレス×1 USB-C×1 | ワイヤレス×1 USB-C×1 | ワイヤレス×1 USB-C×1 | ワイヤレス×1 USB-C×1 |
重さ | 110g | 191g | 206g | 144g | 140g |
厚さ | 6.9mm | 7.55mm | 12.56mm | 14mm | 13mm |
スタンド | × | × | × | ○ | ○ |
価格 | 6,990円 | 7,490円 | 8,490円 | 6,590円 | 3,990円 |
購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する |
同じMATECHさんの製品なら
約1mm厚くなっても良いならQi2対応の「MATECH MagOn Blade 5000」が選択肢に入ります。



もう少しサイズアップすれば10,000mAhでQi2対応の「MATECH MagOn Blade 10000」も有力な選択肢です。
他社を見てみると、「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」 の倍の厚みにはなりますが、同じ充電スペックを手に入れることができます。
「Anker 622 Magnetic Battery」 であればスタンドが内蔵されていますし
「UGREEN Uno 5000mAh」であれば、スタンドに加え、ディスプレイで電源ON・OFFやバッテリー残量を確認できるので機能モリモリです。
結論:【MagOn Ultra Slim 5000】はどんな人におすすめ?
充電スペックは最低限でOK!それよりも持ち運びやすくて使いやすいモバイルバッテリーがほしい!
そんなあなたにおすすめなモバイルバッテリーです。
充電容量は「5000mAh」なのでスマホ1回分を充電できれば良いという程度。ハイエンドモデルであれば1回分も充電できません。
充電スピードもワイヤレスではiPhoneを急速充電できないという制限付きです。
- 外出先でスマホを使い倒すので、2回分の充電容量が必要
- スマホのバッテリーが劣化してきたので、モバイルバッテリーで対応しよう
といった用途だと、機能不足かもしれませんが
- 外出時にはスマホはフル充電されている
- 外出先で使用するのは調べ物くらい
- バッテリー消費が激しいのはマップアプリのナビ機能くらいかな?
という人であれば、5000mAhでも事足りると思いますし、むしろ、薄くて軽量な方が取り回しやすいので、良い買い物になると思います。
まとめ
「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」をレビューしました。
- パススルー充電も可能
- ワイヤレスとケーブルで2台同時充電も可能
- ケーブルならiPhoneを急速充電できる
などの機能性も損なわず超極薄を実現したQi対応のモバイルバッテリーでした。



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