近年、様々な種類のモバイルバッテリーが多くのメーカーから販売されています。
特にケーブルなしで充電できるMagSafe対応モバイルバッテリーはスマホユーザーが多い分、各メーカーがこぞって新製品を打ち出しています。
なので、いざ自分に必要なモバイルバッテリーを選ぼうとすると

結局どれを選べば良いかわかんないよ〜
となりがちです。そこで、今回は「Qi2対応」のMagSafe対応モバイルバッテリーに絞って3つの製品を比較しながら紹介していきます。




Qi2は「iPhoneを急速充電できる」ことを示す規格です。
今回紹介するモバイルバッテリーを次の表にまとめたので、ご覧ください。
![]() ![]() ![]() SMARTCOBY SLIM 5K | ![]() ![]() ![]() MagOn Ultra Blade | ![]() ![]() ![]() Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim | |
---|---|---|---|
メーカー | CIO | MATECH | Anker |
ワイヤレス 充電出力 | 15W | 15W | 15W |
充電容量 | 5000mAh | 5000mAh | 10000mAh |
ポート数 | ワイヤレス×1 USB-C×1 | ワイヤレス×1 USB-C×1 | ワイヤレス×1 USB-C×1 |
重さ | 117g | 120g | 207g |
厚さ | 8.7mm | 7.55mm | 15mm |
有線 充電出力 | 20W | 20W | 30W |
価格 | 5,980円 | 7,490円 | 8,490円 |
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正確には「MagSafe」はApple純正のものなので違いますが、エムログでは「Qi,Qi2対応」も含めて「MagSafe」と呼称しております。









結論:「SMARTCOBY SLIM 5K」が最もおすすめ







コスト面もスペック面も使用感も、この製品が最もオススメ!
ノートPCは使わず、充電するのは
- iPhone
- Apple Watch
- イヤホン
だけという方には「SMARTCOBY SLIM 5K」をおすすめします。
この3製品の中で最も
- 持ちやすくて充電しながら操作しやすい
- 充電しながらポケットに収納しやすい
からです。






後述しますが、他のポイントでは「SMARTCOBY SLIM 5K」の方が劣っているものもあります。
ですが、充電中の「使用感」を重視すると、「SMARTCOBY SLIM 5K」が最もおすすめです。




コスト面を含め、とってもバランスの取れたモバイルバッテリーなんだ!
Qi2対応MagSafeモバイルバッテリーを徹底比較
Qi2対応のMagSafeモバイルバッテリー
- CIO SMARTCOBY SLIM 5K
- MATECH MagOn Ultra Blade 5000
- Anker MagGo Power Bank(10K,Slim)
の3製品を比較していきます。
比較する項目は
「薄さ」と「重さ」
![]() ![]() ![]() SMARTCOBY SLIM 5K | ![]() ![]() ![]() MagOn Ultra Blade 5000 | ![]() ![]() ![]() Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim | |
---|---|---|---|
重さ | 117g | 120g | 207g |
厚さ | 8.7mm | 7.55mm | 15mm |
「薄さ」と「重さ」は
- 充電時のスマホの操作しやすさ
- 持ち運びやすさ
- ポケットへの収納しやすさ
などに影響します。
最も薄いのは「MATECH MagOn Ultra Blade 5000」です。なので、「カバンへの収納」は本製品が最も簡単です。




収納しやすさは「数字」のままの評価でOK
ですが、「CIO SMARTCOBY SLIM 5K」の方が評価が高いです。
その理由は
- 厚さ「10mm未満」であれば大差ない
- 製品の角に丸みがあり「持ちやすい」
- 少しマットな質感で触り心地が良い
- 重量/厚みが小さいためか、持ちやすさを感じる
の4つです。




持ちやすさは「SMARTCOBY SLIM 5K」に軍配。収納しやすさには「MagOn Ultra Blade 5000」と大差ないよ!
吸着力の強さ
![]() ![]() ![]() SMARTCOBY SLIM 5K | ![]() ![]() ![]() MagOn Ultra Blade 5000 | ![]() ![]() ![]() Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim | |
---|---|---|---|
吸着力 | 強め | 強め | 弱め |
MagSafe対応モバイルバッテリーは「どれだけ強くiPhoneにくっつくのか」が使用感に影響します。
具体的には
- ポケットやカバンに収納したときに充電できているか
- 充電中のスマホ操作の快適さ・安心感
などです。
「SMARTCOBY SLIM 5K」と「MagOn Ultra Blade 5000」に吸着力に大差はなく評価は高いです。吸着力による不安は全くありません。
対して「Anker MagGo Power Bank(10K Slim)」はかなり吸着力は弱いです。
- 充電中のスマホ操作
- 充電しながらスマホをポケットに入れる
と充電できていないのではと「不安」になってしまいます。製品の厚さも比較的分厚いので、収納時に引っかかることも多く、「取り回し面」ではあまり評価できないのが正直なところ…
発熱
![]() ![]() ![]() SMARTCOBY SLIM 5K | ![]() ![]() ![]() MagOn Ultra Blade 5000 | ![]() ![]() ![]() Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim | |
---|---|---|---|
30分充電後 温度 | 37.4℃ | 38.4℃ | 31.3℃ |
モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を使っているので、少なからず発熱します。発熱すると
- 充電中のスマホ操作が不快になったり
- 充電しながらポケットに入れていると蒸れてきたり
- スマホが高温になり充電保留中になったり
と様々なデメリットが生じてきます。




できるだけ発熱を抑えてくれる製品を選べばいいのね
この3製品の中で最も発熱を抑えてくれているのは「Anker MagGo Power Bank (10K,Slim)」でした。30分充電しても30℃台前半で、これは「Qi2対応」モデルに限らず、全体で見てもかなり優秀な性能です。



「SMARTCOBY SLIM 5K」と「MagOn Ultra Blade 5000」も他の製品と比べて突出して発熱しているわけではないので、「Anker MagGo Power Bank (10K,Slim)」が特別に優秀だと言えるでしょう。
充電容量
![]() ![]() ![]() SMARTCOBY SLIM 5K | ![]() ![]() ![]() MagOn Ultra Blade | ![]() ![]() ![]() Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim | |
---|---|---|---|
充電容量 | 5000mAh | 5000mAh | 10000mAh |
充電容量は「Anker MagGo Power Bank(10K,Slim)」のみ10000mAh。その他は5000mAhとなっています。
5000mAhはスマホを約1回分、10000mAhはスマホを約2回分充電できる容量です。
これについては、ユーザーの目的に応じて選ぶポイントなので優劣はありませんが、個人的には「5000mAh」のコンパクトな製品の方が使用感が良いので
充電容量に不足を感じるのであれば、5000mAhの「軽量コンパクト」な製品の2つ持ちがオススメです。
有線での充電出力(PCも充電できる?)
![]() ![]() ![]() SMARTCOBY SLIM 5K | ![]() ![]() ![]() MagOn Ultra Blade | ![]() ![]() ![]() Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim | |
---|---|---|---|
有線 充電出力 | 20W | 20W | 30W |
有線(USB-Cケーブル)であれば、「Anker MagGo Power Bank(10K,Slim)」のみ「30W」の出力で充電することができます。
「30W」で充電できると、MacBook Airなどのノートパソコンも充電することができます。




ノートパソコンを使用しながら充電しても蓄電できるよ!
しかも、「Anker MagGo Power Bank(10K,Slim)」は10000mAhと大容量なので、もしかしたらスマホだけでなくPCも充電するかもしれないという方には最適解になるかもしれない製品です。
Qi2対応製品に関わらず、MagSafe対応モバイルバッテリー全体を見渡しても、有線の充電出力が30Wに対応しているのは珍しいので、かなり優秀と言えます。
他の2製品は20WなのでPCは充電できませんが、iPadなどのタブレットであれば急速充電が可能です。




ほとんどの製品が20W出力に対応しているので、評価は「普通」
MagSafe対応モバイルバッテリー選びで抑えたいポイント
今後、ご自身でモバイルバッテリーを選べるようになっていただくために、モバイルバッテリー選びで押さえておくべきポイントを紹介しておきます。
MagSafe対応モバイルバッテリー選びで抑えたいポイントは次のとおり。




詳しく解説していくよ!
重要度1位:メーカー
信頼のおけるメーカーを選びましょう。




MATECHは信頼のおけるメーカーなので安心してね!
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は「危険物」です。その安全性を示す「PSEマーク」の記載が義務付けられています。
ですが、PSEマークは「自主検査」によって基準を確認したものに記載されるので、安全かどうかはメーカーの「信頼性」で判断するしかありません。
なので、多くのユーザーから支持されているメーカーから製品を選ぶことをオススメします。
オススメなのは次の4つ。
- Anker
- CIO
- MATECH
- UGREEN
この4社を製品を選んでおけば間違いありません。
それぞれのメーカーを次の記事で比較していますので、併せてご覧ください。



重要度2位:薄さと重さ



MagSafe対応モバイルバッテリーはiPhoneに重ねて充電します。
なので、普通のケーブルを用いて充電するモバイルバッテリーと比べて
- モバイルバッテリーとスマホを重ねた状態でスマホを操作する
- モバイルバッテリーとスマホを重ねた状態のまま、ポケットに収納する
といったシーンが多くあります。
そのため、「薄さ」と「重さ」が重要になります。
- 薄ければ薄いほどスマホ操作しやすい
- 軽ければ軽いほど持ち運びやすい
というわけです。
充電容量5000mAhの場合
- 薄さ:10mm→GOOD、15mm→合格
- 重さ:110g→GOOD、180g→合格
重要度3位:吸着力の強さ



MagSafe対応モバイルバッテリーはiPhoneの背面にくっつけて充電しますが、この「iPhoneへどれだけ強力にくっつくのか」が、操作感に影響するので、とっても重要です。
吸着力が弱いと「重ね持ち」して
- スマホを操作するたびに
- ポケットに収納するたびに
- カバンに片付けるたびに




今もちゃんと充電できてるかな?
と不安になってしまいます。
ただ、スマホへくっつく力「吸着力」はカタログやスペックを調べても、なかなか正確に把握することができません。
そこで、これまでにエムログで使用してきたMagSafe対応モバイルバッテリーの吸着力を比較できるようにまとめた記事を投稿していますので、ぜひご参考の上でモバイルバッテリーを選んでみてください。



重要度4位:発熱



モバイルバッテリーは使用していると少なからず「発熱」します。
発熱すると
- 操作する時に熱くて不快
- ポケットに入れて充電していると、ポケットの中が蒸れて気持ち悪い
- iPhone自体が高温になり、充電を保留してしまう
というデメリットが生じます。
なので、できるだけ発熱しにくいモバイルバッテリーを選ぶことをおすすめします。
ですが、カタログやスペックを調べても、どれだけ「発熱」を抑えてくれるかはわかりません。
そこで、エムログでは、どれだけ「モバイルバッテリーが高温化」するかを比較できるよう記事を作っています。併せてご覧ください。



重要度5位: スタンドの有無



スタンドの有無は「デスク上で充電スタンド」として使うことができるため、モバイルバッテリーの使い方を広げてくれる優秀な機能です。
特に、最近のモバイルバッテリーの多くはモバイルバッテリーを充電しながら、iPhoneを充電することができるので
- 帰宅したらモバイルバッテリーをケーブルと繋ぎ充電
- そのモバイルバッテリーでiPhoneを充電
これで、デスク上のスマホスタンドとして使用できるのに加え、次の外出時には、「スマホ」も「モバイルバッテリー」もフル充電できており、「充電忘れ」を防ぐことができます。
重要度6位: Qi2に対応しているか



MagSafe対応モバイルバッテリーには「Qi」という規格があります。
iPhoneは純正のMagSafe充電の場合は「急速充電」できますが、他社製のモバイルバッテリーだと「急速充電できない」問題がありました。
ですが、「Qi2」という規格を持つモバイルバッテリーであれば「iPhoneでも急速充電が可能」です。
ただ、個人的には「Qi2」かどうかはあまり重視していません。その理由は
求める充電力が「モバイルバッテリーで充電中にスマホを使用した際、スマホの充電残量が減らない」で十分だからです。
基本、MagSafe充電ではスマホを持ち歩き、操作しながら充電できます。なので、Qi2かどうかはそこまで重要ではありません。




Qi2であることに越したことはないけどね
重要度7位: 充電容量(スマホ1回分?2回分?)
充電容量は大きいに越したことはないですが、大きくなるほど製品の重量やサイズが大きくなっていきます。
特に「厚さ」と「重量」が大きくなると「スマホを操作しながら充電する」のが難しくなり、マグセーフの良さを活かしきれなくなってしまいます。
マグセーフ対応のモバイルバッテリーの充電容量は
- 5000mAh:スマホ約1回分の充電容量
- 10000mAh:スマホ約2回分の充電容量
の2種類なので、どうしても容量を増やしたいという場合は「5000mAhの2台持ち」をおすすめしています。




最小スペックの5000mAhでも問題ないので、重要度は低いよ!
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