インターネットで買い物をするとき、「Amazon」と「楽天市場」のどちらかを利用するという人が多いのではないでしょうか?
私もその1人です。特に私は、「楽天モバイル」「楽天証券」「楽天カード」を利用しており、楽天経済圏にどっぷりと浸かっていたので、楽天市場をよく利用していました。
しかし、そんな中
楽天よりAmazonの方が安いし早いよ!
と会社の同僚からアドバイスをもらいました。そこでAmazonも使ってみたのですが、確かに安いような…
結局のところ、「どちらが安くてお得なのか」はっきりわからないままズルズル買い物をしていました(笑)
そこで、今回は7つの商品について、「Amazonと楽天市場」での購入シミュレーションを行い、どちらがお得なのか検証していきます。
この記事を最後まで読むと、
- 「Amazon」と「楽天」どちらで買い物するべきか迷わなくなる
- 買い物の満足度が上がる
こんなことがわかります。私と同じような疑問を持っている方のお役にたてれば幸いです。
どっちがお得かわからなくなる原因【プライム会員とSPU】
さて、Amazonと楽天市場での買い物、どちらがお得かわからなくさせる一番の要因が
- Amazon Prime
- 楽天スーパーポイントアッププログラム(SPU)
これらの特典(中身)がよくわからないこと。
ではないでしょうか。特に楽天SPUは、「どれだけ楽天のサービスを利用しているか」でお得さが変わってしまうので余計にわかりにくくなってしまいます。
そこで、この章では、そもそも「Amazon Prime」って何なのか?「楽天SPU」って何なのかを改めておさらいしようと思います。
この2つの単語に聞き馴染みのない人にもわかりやすいように、簡単にサラッとまとめますのでご安心ください。
Amazon Prime
特典① Amazonプライム会員限定セール
これは、プライム会員のみ提供される特別な割引プログラムです。対象となった商品を通常よりお得に購入することができます。
通常の購入ページからだと、プライム会員限定セール商品がどこに掲載されているのかわかりにくかったので、すぐ確認できるように、リンクを貼っておきますね。
特典② 対象の「ドラマ・映画」が見放題!
プライム会員になると、「ドラマ・映画」が見放題になります。いわゆる「Prime Video」ですね!
今注目の作品は
- GRAN TURISMO
- トップガン マーヴェリック
- ラーゲリより愛を込めて
- シン・ゴジラ
- グレイテストショーマン
- ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
こんな感じですかね??完全に私の独断と偏見、そして好みで紹介しているので、恥ずかしいですね(笑)
また
- ドキュメンタル
- バチェラー
などの大人気シリーズも配信されいます。
「バチェラージャパン シーズン3」は特に視聴してよかったなと思いました。あそこまで熱中した恋愛リアリティショーはこれまでに見たことないです。
ただ、「Prime Video」は「Netflix」や「U-NEXT」と異なり、「一部の作品は別途課金が必要」
です。つまり、レンタル料や別サービスへの加入をしなければ視聴できない作品があるわけです。
なので、「あっ!これ観たい!」と思っても、「課金が必要だから、やめておこう」みたいなことがあって、ちょっと使いにくさがあるかもしれません。
他の動画配信サービスと比べても料金は格安ですし、他の特典のことも考えると、「別途課金」があるのは致し方ないのかも…
リンクを置いとくので、追加料金なしでPrime Videoで配信されているドラマ・映画を確認してみてください。
特典③ 対象となっている雑誌や書籍が読み放題!
この特典は、対象となる書籍や雑誌、漫画「数百冊」が読み放題になる特典です。いわゆる「Prime Reading」というやつです。
特に雑誌は投資の情報や日用品、家電の情報を網羅できるくらいに品揃えが豊富なように思います。
また、追加で「月額980円」支払うと書籍・漫画・雑誌を「200万冊以上」が読み放題になるサービスも用意されているようです。
ただ、読み放題なのは嬉しいのですが、漫画の場合は完結までが読み放題で読み切れるわけではありません。
たとえば「金色のガッシュ!!」が今読み放題になっているのですが、無料で読めるのは全16巻のうち8巻までです。
漫画の使い方は難しい印象。読み切れる書籍・雑誌はお得感があるね。
まとめると
こんな感じ。リンクを置いとくんで、Prime Reading対象の作品を確認してみてください。
特典④ 便利な配送オプションが無料で使える
「Amazon.co.jp」が発送する対象商品であれば、少額でも配送料無料で、お急ぎ便やお届け日時指定便などの配送オプション料金も何度でも無料となります。
「Amazon.co.jp」が発送する対象商品かどうかは、商品購入ページに「Amazonによる発送」が記載されているかどうかで判別できます。
通常の配送料金は次のとおりで、これらが、Prime会員になると全て無料となります。
特典⑤ 1億曲が追加料金・広告なしで聴き放題!
この特典はいわゆる「amazon music」で、「Spotify」などの音楽配信サービスと同様のサービスです。
これはかなりお得!!
今回、この記事を書くにあたって、実際に「amazon music」を「Prime会員」になった状態で使用してみたんですけど、「Spotify Premium」から「amazon music」乗り換えることにしました。
その理由は、「Spotify Premium」に求めていた機能が「amazon music」に備わっており、加えて、価格も安価だからです。
私が「Spotify Premium」に求めていたのは
私が好きな曲を好きな時に聴けること
です。なので具体的には
- 広告なしで音楽が聴ける
- ダウンロードして通信環境が整っていないところでも音楽を楽しむことができる
- 聴きたい音楽を検索でき、スピーディに聴くことができる
こういった機能が整っていることが絶対条件でした。次の比較表を見てわかるように、SpotifyのFreeプランだと、私が求めていることは実現できません。
Spotify Free プラン | Spotify Premium | amazon music プライム会員 | |
---|---|---|---|
広告なしで 音楽が聴ける | |||
ダウンロード | |||
好きな曲順で 再生 | |||
検索 | |||
価格 | 0円 | 980円/月 | 600円/月 |
なので月額980円を支払って、「Spotify Premium」を利用していたわけですが、なんと「amazon music」でも「Spotify Premium」と同じことができるし安いじゃないですか!?
- amazonの配送料も無料
- 対象の書籍・雑誌も読み放題
- 対象の映画・ドラマも視聴可能
これ安すぎませんか??「Spotify」だと月額980円払って音楽聴けるだけですよ??
「楽天との比較」という本記事の趣旨とは逸れてしまいましたが、「ネットショッピング」で「楽天」の方がお得という結果になったとしても、「Amazon Prime」に加入した方がお得なんじゃないかということで、熱弁させてもらいました(笑)
リンク貼っておくんで、詳しくはここで調べてみてください!
特典⑥ 容量無制限のフォトストレージが使用可能
この特典、あんまり知られてないと思うんですけど、要はGoogleフォトです。つまり、「Amazon Photos」というアプリに写真を保存しておけるサービスです。
なので
- スマホで撮影した写真が自動でバックアップ
- デスクトップ、モバイル、タブレットなど複数のタブレットで写真を閲覧
できます。そしてGoogleフォトと大きく違うのが無料で使用可能なデータ容量です。Googleフォトが1アカウントにつき15GBまでなのに対し
Amazon Photos は容量無制限
です。プライム会員の特典なので、月600円払っているんだからGoogleフォトの方が安いと思われるかもしれません。
たしかに、「Amazon Photos」目的でプライム会員になると割高、そして、オーバースペック感が否めませんが、
例えば、「配送料無料」や「prime video」を目的にプライム会員になっていたとすると、無料でフォトストレージが与えられるので、かなりお得感がありますね。
Googleフォトの容量が制限に近づいていて、思い出のバックアップ先に困っているのであれば、プライム会員の特典を総合的に検討してみても良いかもしれません。
特典⑦ 服・靴を無料で試着できる
この特典、私はファッションに疎いのであまり使うことはないのですが、知っておいて損はないと思うので、一応紹介しておきます。
プライム会員になると、「対象商品を自宅で試着し、気に入った商品だけを購入。購入しない商品は返送」できるサービスで、これらを追加料金なしで利用できます。
購入の流れは
- 商品を選ぶ
- 対象商品を最大4点まで選択可能
- 自宅で試着する
- 商品が1〜3日で自宅に届く
- 配達された日から7日間で試着する
- 家にあるアイテムと合わせ、じっくり検討できるのが魅力!
- 購入する/返送する
- 試着期間終了の前に注文履歴から、購入する商品と変装する商品を選ぶ
- この手続きが行われない場合は、全て購入とみなされる
こんな感じですね。ちゃんと手続きができていないと全て購入する必要があるので、少し怖さを感じますが、家にある全てのアイテムからコーディネートをじっくり考えられるのは魅力的かもしれませんね。
楽天SPU
さて、ここからは「楽天SPU」これはかなり複雑です。様々な条件やひっかけがあります。
楽天のサービスを使っていると、楽天市場での買い物のポイント還元率がアップするプログラム(最大17倍)
これのせいで、Amazonと楽天どちらが良いかわからなくなっていると言っても過言ではありません。
そこで、皆様に把握してもらいたいことが2点あります。それが
- お買い物金額によって最大ポイント還元率が異なる
- SPU条件の達成が難しいサービスがある
お買い物金額によって最大ポイント還元率が異なる
次の表をご覧ください。
月間お買い物金額 | 最大ポイント還元率 |
---|---|
0〜50,000円 | 17倍 |
50,000〜100,000円 | 9倍 |
100,000〜200,000円 | 5.5倍 |
200,000〜400,000円 | 3倍 |
400,000円〜 | 2倍 |
このように、最大の17倍の還元率で買い物しようと思うと月に5万円までの買い物しかできません。さらにお買い物金額が上がるごとに、ポイント還元率が下がっていきます。
各サービスにおいて、ポイント付与の上限がそれぞれ定められているため、このようなことが起きてしまいます。
たとえば、楽天モバイルを利用しているとポイント還元率が「+4倍」になるのですが、ポイント上限が2000ポイントとなっています。
ポイント還元率4倍ということは100円のお買い物ごとに4ポイント付与されますので、5万円の買い物で2000ポイント付与されます。
そのため、5万円までしか「+4倍」は適用されません。
- 6万円の買い物をした場合の楽天モバイルSPU
- 5万円×4%=2000ポイント
- 1万円×0%=0ポイント
こんなイメージです。
SPU条件の達成が難しいサービスがある
楽天SPUのポイント還元率を最大に引き上げようとすると、様々なサービスを利用した上で、様々な条件を達成しなければなりません。
この条件については、楽天のホームページに載ってますので、興味があれば確認してみてください。リンクを置いておきますね。
特に難しいのが「月に○○円以上の料金を支払う」という条件です。この条件だと、毎月毎月「いらない買い物」をしてしまったり、対象のサービスで何円の買い物をしたかを気にしていなければなりません。
具体的には
- 楽天モバイル キャリア決済
- 楽天トラベル
- 楽天ブックス
- 楽天Kobo
- 楽天 Pasha
- 楽天 Fashionアプリ
- 楽天ビューティ
です。これらの利用については「月に○○円以上の料金を支払う」という条件がついておりますので、ご注意ください。
たまたま利用しててポイントアップしてた!ラッキーくらいの温度感がちょうど良いですね
7つの商品の購入シミュレーション!←ここが本題!
ここまでで、それぞれの魅力や特典を紹介してきましたが、ここからが本番です。実際に商品の価格差を確認していきましょう。
ここで、楽天についてはSPUをどこまで利用するかによってポイント還元率が異なるので、対象サービスを「再現性が高く」、「達成条件の難易度が低い」ものを採用します。
諸条件はこちら
- Amazon
- Amazonプライム会員
- 楽天
- 楽天会員
- 楽天モバイル利用者
- 楽天カード(通常カード)
- 楽天銀行が楽天カードの引き落とし口座になっている
- 楽天銀行で給与を受け取っている
さあ、シミュレーションしてみよう!!
【超高額商品】一眼レフカメラ(SONY α7III)
まずは、超高額商品!20万円越えの商品から比較していきましょう。
それぞれのサイトで最安だった値段を表示していますが、ここからポイントを割り引くと
- Amazon:245,718円 – 2,457P = 243,261円
- 楽天:244,800円 – 8,673P = 236,127円
となり、楽天の方が約7000円安い結果になりました。
ポイント還元率のパワーを感じますね。
楽天の場合、Amazonの販売価格より6,000円高くてもトントンですね。
【高額商品】11’iPad Pro
お次は高額商品!10万円越えのiPadを比較してみましょう!
それぞれのサイトで最安だった値段を表示していますが、ここからポイントを割り引くと
- Amazon:124,800円 – 1,248P = 123,552円
- 楽天:147,356円 – 6,481P = 140,875円
となり、Amazonの方が17,323円安い結果になりました。
出品されている商品の価格差が大きく、楽天はポイント還元率で補いきれませんでしたね〜
【5〜10万円商品】お掃除ロボット:ルンバJ7
お次は5〜10万円の価格帯の商品。お掃除ロボット「ルンバJ7」を比較していきましょう。
それぞれのサイトで最安だった値段を表示していますが、ここからポイントを割り引くと
- Amazon:58,674円 – 0P = 58,674円
- 楽天:64,700円 – 4,117P = 60,583円
となり、Amazonの方が1,909円安い結果になりました。
この商品も楽天のポイント還元率がAmazonの安さに勝てませんでした。
【5万円以下商品】トレーニング器具:アジャスタブルダンベル
お次は5万円以下の価格帯の商品。トレーニング器具の「アジャスタブルダンベル」を比較していきましょう。アジャスタブルダンベルとは重さを変えることができるダンベルのことです。
それぞれのサイトで最安だった値段を表示していますが、ここからポイントを割り引くと
- Amazon:45,735円 – 0P = 45,735円
- 楽天:45,735円 – 3,154P = 42,581円
となり、楽天の方が3,154円安い結果になりました。
この商品はどちらも同じ価格で販売されていたので、ポイント還元分、楽天の方が安いですね。
【5万円以下商品】サプリメント:プロテイン
お次は5万円以下の価格帯の商品。サプリメントの「プロテイン」を比較していきましょう。
それぞれのサイトで最安だった値段を表示していますが、ここからポイントを割り引くと
- Amazon:10,980円 – 0P = 10,980円
- 楽天:10,980円 – 752P = 10,228円
となり、楽天の方が752円安い結果になりました。
この商品はどちらも同じ価格で販売されていたので、ポイント還元分、楽天の方が安いですね。
Amazonには定期便があって、「何ヶ月に1回」というような注文をすると5%安くなって10,431円で購入できるよ!
【5万円以下商品】日用品:食器用洗剤
お次は5万円以下の価格帯の商品。日用品の「食器用洗剤」を比較していきましょう。
それぞれのサイトで最安だった値段を表示していますが、ここからポイントを割り引くと
- Amazon:899円 – 9P = 890円
- 楽天:1,198円 – 76P = 1,192円
となり、Amazonの方が302円安い結果になりました。
安価な商品な分、送料が重くのしかかっている印象。
Amazonは定期購入でさらに安く購入できます。
【5万円以下商品】日用品:歯磨き粉
お次は5万円以下の価格帯の商品。日用品の「歯磨き粉」を比較していきましょう。
それぞれのサイトで最安だった値段を表示していますが、ここからポイントを割り引くと
- Amazon:1,033円 – -0P = 1,033円
- 楽天:2,068円 – 137P = 1,931円
となり、Amazonの方が898円安い結果になりました。
食器用洗剤と同様、安価な商品な分、送料が重くのしかかっている印象ですね。
Amazonは定期購入でさらに安く購入できます。
【結論】Amazonと楽天、どっちがお得?? まとめ
- 商品価格が高額な場合
- Amazon Primeの「送料無料は効いてない」ので
- 「どちらかがお得」と決めるのではなく、購入の度に比較検討した方が良い
- 商品価格が少額な場合(日用品など)
- Amazon Primeの「送料無料が効いてくる」ので
- Amazonの方がお得
まとめるとこんな感じ。
商品価格が大きい場合は、正直、「Amazonだからお得」「楽天だからお得」ということはあまりないように思います。
高い買い物をするときは慎重になって、各サイト、店舗の価格を比較し、よりお得な場所で購入するようにしましょう!
逆に商品価格が安い「日用品」については明確な差が生まれました。Amazon Primeの送料無料が効き、「Amazonの方がお得」という結果に!
少額なのでそんなに差がないように思うかもしれませんが、「日用品」なので、定期的な購入が見込まれますし、様々な商品を同時に購入することも考えられます。
そのため、この価格差が積み上がると、かなりの差が生まれます。
今回シミュレーションした食器用洗剤をAmazonで5万円分購入すると楽天では7万円となり、2万円の価格差が生まれます。これはかなり大きいですよね!
ECサイトの定期購入が近くのスーパーでの購入より安いようならAmazonはかなり優秀なのでは!?後日検証してみます!!
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