【MagOn Air 5000】両面ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーをレビュー

尖ったワイヤレス型モバイルバッテリーをいくつも販売しているMATECHさん。そんなMATECHさんから「MATECH MagOn Air 5000」を購入しました。

「MATECH MagOn Air 5000」はMATECHさんでは珍しい革の質感で、両面でワイヤレス充電が可能な初めてのモバイルバッテリーです。

Qi2には非対応でiPhoneは急速充電することはできませんが

  • パススルー充電
  • USB-Cケーブル×1とワイヤレス×2を使った3台同時充電
  • Wake-Up機能(装着しただけで充電開始する機能)

を備えています。

ということで、「MATECH MagOn Air 5000」を実際に使用した感想・レビューをお伝えしたいと思います。

メリット
デメリット
  • 厚さ12.15mmと薄い!
  • 重さ133gと軽い!
  • 珍しい革のデザイン
  • USB-Cケーブルでの充電も可能で、急速充電できる
  • パススルー充電可能
  • 充電容量が心許ない
  • Qi2に対応していないので、iPhoneを急速充電できない。
  • スタンドが付いていない

デスクワーク歴8年、中学生の時からお金があればガジェットを買い集めてきたエムログが描いた記事です。

目次

【MagOn Air 5000】外観・仕様・同梱物

製品名MagOn Air 5000
サイズ109.5×67.06×12.15mm
重量約133g
充電容量5,000mAh
充電出力USB-C 20W
ワイヤレス
 Android:15W
 iPhone:7.5W
合計出力20W(※エムログ調べ)
Qi2非対応
出力ポートUSB-C ×1
入力ポートUSB-C ×1
ワイヤレス ×1
入力出力USB-C 20W
ワイヤレス 10W

製品情報から読み取れることは、次のとおり。

  • 充電容量5000mAhなのでスマホ約1回分の充電が可能
  • USB-Cケーブルを使えば20Wでスマホを急速充電できる
  • ワイヤレスでのiPhoneは急速充電できないが、Androidスマホなら急速充電できる
  • ワイヤレスとケーブルを使って3台同時充電が可能

では外観を見ていきましょう。

レザーで触り心地の良い質感になっています。カードケースや名刺入れのようなサイズ感です。

製品表面には

  1. ワイヤレス充電パッド
    • OUT3.5W
    • IN30W
  2. ボタン
  3. 充電残量がわかるインジケーター

この3つが備わっています。

裏面にもワイヤレス充電パッドが付いていて、これはマグネットでくっつけることができます。これはQi2には非対応なので、iPhoneには急速充電できません。

PSEマークも記載されています。安全性の品質も問題ないようですね。

底面にはUSB-Cポートがあります。このポートを使って

  • モバイルバッテリー自体を充電
  • モバイルバッテリーを使ってスマホなどを充電

できます。

僕は現在「iPhone12mini」にレザーの純正カバーを付けて生活しています。これにモバイルバッテリを付けた状態が上の写真です。スマホと同じくらいの薄さです。

モバイルバッテリーを付けたスマホを正面・背面から見た写真です。iPhone12miniだと底面から少しはみ出るようですね。使用中の見た目が気になるという方はご注意ください。

「MATECH MagOn Air 5000」の表面にはボタンがあって、これを押すとモバイルバッテリー表面にあるインジケーターが点灯し、充電残量を確認することができます。

表面のワイヤレス充電パッドでイヤホンを充電する時にはWake-Up機能が使えません。ボタンを押して充電しましょう。

同梱物は

  • 本体
  • USB-C to Cケーブル
  • 取扱説明書

の3つです。充電器がないのでご注意ください。20W出力可能な充電器があれば十分です。

132.8gとカタログ表記133gとほとんど同じ重量です。

【MagOn Air 5000】レビュー

では本題です。「MATECH MagOn Air 5000」をレビューしていきます。

次のポイントについて確認していきます。

充電出力の検証

検証するのは次の5点です。

  1. スマホ使用中もワイヤレス充電で充電が貯まるのか?
  2. USB-C単ポートによる充電出力は?
  3. USB-Cポートとワイヤレスの2台同時充電での出力は?
  4. USB-Cポートとワイヤレス×2の3台同時充電での出力
  5. モバイルバッテリーへの充電出力は?
  6. パススルー充電でのワイヤレス充電力は?

スマホ使用中もワイヤレス充電で充電が貯まるのか?

まずは、ワイヤレス充電の速度を検証します。製品情報では「7.5W出力」と記載されていますが、使用感を確認していきます。

ここで確認するのは、次の2つです。

  • スマホを使用していない時にどれくらい充電できるのか
  • スマホを使用しながら充電できるのか

検証の条件は

  • 使用しているスマホは「iPhone12mini」
  • スマホの用途は「YouTubeの動画を音量50%で視聴」

です。

未使用時使用時
充電開始時30%30%
30分後65%60%
35%30%

スマホ使用時も充電は貯まっているので「合格点」です。

USB-C単ポートによる充電出力

USB-C単ポートの出力を確認したら18Wでした。iPhoneであれば急速充電できますね。

USB-Cポートとワイヤレスの2台同時充電での出力

2台同時充電時のUSB-Cでの充電出力は11Wでした。単ポートでの出力の61%しかありませんね。

ワイヤレス充電は出力を計測できないので、30分充電した時にどれくらい充電が貯まるかを確認していきます。

ワイヤレス
1台充電
2台同時充電
充電開始時30%30%
30分後65%54%
35%24%

結果、2台同時充電するとワイヤレスでの充電スピードは落ちるようです。

USB-Cポートとワイヤレス×2の3台同時充電での出力

2台同時充電時のUSB-Cでの充電出力は8Wでした。単ポートでの出力の44%しかありませんね。

ワイヤレス充電は出力を計測できないので、30分充電した時にどれくらい充電が貯まるかを確認していきます。

ワイヤレス
1台充電
2台同時充電3台同時充電
充電開始時30%30%30%
30分後65%54%56%
35%24%26%

結果、2台同時充電と3台同時充電ではほとんど出力に変わりはなさそうです。有線での出力が3W落ちているので

  • スマホに7.5W
  • イヤホンに3W

で固定されていると推測できます。

なので、複数充電するときの合計出力は「20W」と推測できます。

モバイルバッテリーへの充電出力

20Wで充電できています。仕様と同じ出力ですね。

パススルー充電でのワイヤレス充電

MATECHのモバイルバッテリーは、パススルー充電に対応しています。

パススルー充電は、「モバイルバッテリーを充電しながら、スマホなどのデバイスを充電できる機能」です。

通常の充電時は20Wで入力できるのに対し、パススルー充電時では7Wまで下がりました。

出力も検証していきます。ワイヤレス充電効率を次の2つのパターンに分けて比較します。

  1. パススルー充電なし
  2. パススルー充電あり

モバイルバッテリーのバッテリー残量が25%程度で検証しています。

パススルーなし
ワイヤレス
パススルー充電
ワイヤレス
充電開始時30%30%
30分後65%55%
35%25%

結論「パススルー充電時の方が充電速度が落ちる」

ちなみにモバイルバッテリーは約25%から約50%まで充電されていました。

両面ワイヤレス充電対応は本当に使いやすい??

「MATECH MagOn Air 5000」は表面には「イヤホン用のワイヤレス充電パッド」、裏面には「Qi対応のワイヤレス充電パッド」が付いています。

なので、ケーブルを使うことなくスマホとイヤホンを充電することができます。かなりスッキリするので、カフェなどの限られたスペースで作業しているときには重宝します。

ただ、2台同時充電だとイヤホンが本当に充電できているか確認しにくいのが難点です。その理由は次の3点。

  1. イヤホン用のワイヤレス充電パッドはWake-Up機能に対応していない
  2. イヤホン自体で充電ができているか確認できない
  3. 2台同時充電するにはスマホを伏せて置かないといけない

イヤホンを充電パッドに置いたからといって充電が開始されるわけではないですし、イヤホンの多くはイヤホン自体で充電できてるかを確認できません。

2台同時充電中にはスマホを伏せているのでスマホを使った充電確認もできません。

スマホを伏せているので、2台同時充電しながらスマホを使用できないのも使いにくいですね。

1台ずつ充電する方がおすすめ!!

モバイルバッテリーをワイヤレス充電(入力)は本当に便利??

僕はデスクの充電スタンドに「LISEN magsafe充電器 3 in 1ワイヤレス充電器 」を使っています。

このワイヤレス充電パッドに表面のワイヤレス充電パッドをくっつけるとモバイルバッテリーを充電することができました。

ただ、これまでに2回ワイヤレス充電を試みましたが、1回は充電できていませんでした。なので、充電パッドに装着した後、本当に充電できているか確認したいところ。

ですが、充電の確認ができるインジケーターは表面にあるため、充電パッドに装着するとインジケーターは見えません。

100発100中で充電できるのであれば、この機能は「モバイルバッテリーの充電忘れ」を防げるので重宝すると思いますが、現状では不安な点が大きいので正直使えないと思っています。

僕はケーブルを使って充電します。

充電中のモバイルバッテリーは熱くなる??

ワイヤレス充電モバイルバッテリーはスマホに装着してそのままポケットに入れることができます。

ただ、モバイルバッテリーは充電中にどうしても熱を持ってしまいます。あまりに熱くなってしまうと不快なので、「MATECH MagOn Air 5000」がどれくらい熱くなるのか検証します。

検証結果
  • 充電前の表面温度:21.8℃
  • 30分充電後の表面温度:38.4℃

ワイヤレスで30分充電したら38.4℃まで上昇しました。

正直「暖かい」から「熱い」に変わり少し不快感を感じます。レビューしているのが2月で寒い季節なのに不快感を感じるので、夏場に外でポケットに入れて移動するのはイヤですね。

充電前の表面温度
30分充電後の表面温度

革だからなのか「ボタンが押しにくい」

モバイルバッテリー表面のボタンを押すと

  • インジケーターが光ってバッテリー残量がわかる
  • イヤホンのワイヤレス充電を開始

することができます。

ただ、このボタン「押してる感」が全くないんです。インジケーターの表示のためにボタンを押しているときは、ボタンを押せばインジケーターが光るのでわかるんですけど

イヤホンのワイヤレス充電を開始するときは、本当に充電が始まったのか不安になります。結論、使いにくいです。

反面、「革」なので経年変化を楽しめます。なので、デザイン性と利便性どちらを取るか問題が発生しそうですね。

【MagOn Air 5000】と似た商品を紹介

「MATECH MagOn Air 5000」

  • ワイヤレス充電パッドが2つある
  • ワイヤレスでモバイルバッテリーを充電できる
  • 革製なので経年変化を楽しめる

のが特徴のワイヤレス型モバイルバッテリーだということはわかっていただけたと思いますが、類似品もザックリ確認しておきましょう。

一覧表をご覧ください。

スクロールできます

MagOn
Air

MagOn
Ultra Slim

MagOn
Blade 5000

Uno
5000mAh

622
Magnetic
Battery
メーカーMATECHMATECHMATECHUGREENAnker
ワイヤレス
充電出力
7.5W7.5W15W7.5W7.5W
充電容量5000mAh5000mAh5000mAh5000mAh5000mAh
Qi2QiQi対応QiQi
ディスプレイ×××対応×
ポート数ワイヤレス×2
USB-C×1
ワイヤレス×1
USB-C×1
ワイヤレス×1
USB-C×1
ワイヤレス×1
USB-C×1
ワイヤレス×1
USB-C×1
重さ133g110g191g144g140g
厚さ12.156.9mm7.55mm14mm13mm
スタンド×××
価格8,990円6,990円7,490円6,590円3,990円
購入する購入する購入する購入する購入する
類似モバイルバッテリー比較表

ワイヤレス充電パッドが2つあるのは「MATECH MagOn Air 5000」しかありません。その反面、厚さは12.15mmと分厚い方ですし、価格も最も高いです。

結論:【MagOn Air 5000】はどんな人におすすめ?

できるだけ持ち物を革製品で揃えたい!

そんなあなたにおすすめなモバイルバッテリーです。

「MATECH MagOn Air 5000」

  • ワイヤレス充電パッドが2つあるので、イヤホンとスマホをワイヤレスで同時充電できる
  • ワイヤレスでモバイルバッテリー自体を充電できる

という独特な機能があるんですけど、どちらも使いにくい。個人的には「モバイルバッテリーとしての性能は上記の類似製品と変わらない」と評価しています。なのに価格が高い。

モバイルバッテリーをコスパよく手に入れたい人には全くおすすめできません。

ですが、「革が大好きで堪らない」という方にはギリギリおすすめできます。革っぽい材料でコーティングされたモバイルバッテリーは他にもあるんですけど、ちゃんと革でコーティングされているので、経年変化を楽しむことができます。

なので、「持ち物はできるだけ革製品で揃えたい」という革オタクな人は検討の余地ありです。

まとめ

「MATECH MagOn Air 5000」をレビューしました。

  • ワイヤレス充電パッドが2つある
  • ワイヤレスでモバイルバッテリーを充電できる
  • 革製なので経年変化を楽しめる

という特徴をもつモバイルバッテリーでした。

メリット
デメリット
  • 厚さ12.15mmと薄い!
  • 重さ133gと軽い!
  • 珍しい革のデザイン
  • USB-Cケーブルでの充電も可能で、急速充電できる
  • パススルー充電可能
  • 充電容量が心許ない
  • Qi2に対応していないので、iPhoneを急速充電できない。
  • スタンドが付いていない
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この記事を書いた人

中学生のときからお年玉で買うのは「ガジェット」デスクワーク歴8年、ブロガー歴2年のガジェットオタクです。デスクワークが捗りモチベーションが上がるデバイスを紹介していきます。

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